Skilled BY héyě
都内の素晴らしいカフェにて—
――ナツノムジナって、どういう経緯で組んだの?
:小学校のころ(久富)奈良と粟国が最初二人でドラムやギターで遊んでいたのが始まりです。俺と奈良が同じ中学だったんだけど、中3の時に今の3人が集まりました。その時はもともと小学校の同級生だった奴がベースに入ってたので、今と少しメンバーが違いますね。
――へぇ~。じゃあバンド名の由来とかは?Natsumenの曲名からかな、って思ったんだけど。
:そうそうそう、akiramujina。

:その時俺はまだNatsu no mujina知らなくて…。でもいいの思い浮かんだら変えよう、みたいな感じでした。とりあえずこれで、みたいな。
――ケンカとかしないの?バンドで。みんなでスマブラしてるくらいだし。
:PV撮影の時、粟国が前の日に5000のライブで泥酔しちゃって連絡取れなくなっちゃって。
5000:Vo.粟国も所属、都内を中心に活躍するハードコアバンド。カセット『赤線』が 「十三月の甲虫」より販売中https://5000gosengoogoo.wordpress.com
――そのPVを撮影してくれたhorikirixとはどういう出会いなの?長い付き合いっぽいけど。
horikirix:POWERの撮影/監督/炭鉱を担当し、PVなどを手がける映像作家/カメラマン。http://horikirix.tumblr.com
:高校の時…ぐらい…から…です。元々堀切さんは大牟田のライブハウスによくいて、その時大牟田の(粟国の)知り合いだった桜井ってのと堀切さんが知り合って。その時に堀切さんがナツノムジナのことを知ってくれたのがきっかけだと思います。後々東京でライブやる時にぱっと見に来てくれて。
――新しく出たEPのこととか聞きたい。窪田が音響関係の学部だって話を聞いてんたんだけど。
:音響関係もやってる学部です。その…音源ではドラムだけ録音をしてる形になってて、あとは僕が細かいところを担当しました。
:マスタリングとかも(窪田)先輩の家で4日間くらいやりましたね。
――噂のスマブラ合宿だ。(笑)
:実際、マスタリングが4の、スマブラが6くらいでした。(笑)
――曲の話になるんだけど。例えば「バックシート」みたいにタイトルは誰が付けてたりするの?なんかムーンライダーズの「バックシート」とか思い出したりしたんだけど。
バックシート: 「EP」収録曲。POWER COMPILATION FILEZ Vol.1にも収録された、POWERと非常に関係の深い曲でもある。
:バックシート作った時にはムーンライダーズの曲知ってたの?
:でもあんま関係ないですね。
――歌詞はどういう風に作ってんの?
――じゃ。話を変えて、5月20日のライブ、LAMAのOA(オープニングアクト)はどうやって決まったの。俺は普通に「すげー」って思って。
:自分たちもびっくりしてます。(笑) なんか、そのイベントをブッキングした人と元々知り合いだったので、その流れで呼んでもらいました。
:その人がやってる「No Guard」っていうライブシリーズがあって。
No Guard: 新宿を中心に行われるライブシリーズ。過去には VOLA&THE ORIENTALMACHINEや箱庭の室内楽なども出演している。
:そこに僕たちが何回か出ていたんで知ってもらったんだと思います。
:主催の人が「12回目はLAMAとbonobos呼ぶんだけど、OAでナツノムジナでない?」って誘われたんで。
――へぇ~。昔Bloodthirsty butchersのOAとかもやってたよね。
:それは…。いや、そのイベントに呼んでいただいた方とは元々知り合いじゃなかったんですが、桜坂セントラル(沖縄のライブハウス)ってところでやってたナツノムジナのライブを見てくれて。その時に丁度ブッチャーズのカバーをやってたら、その方が「めっちゃ良かった。次Bloodthirsty butchersを呼ぶから是非出てくれ」って言ってくださって。
(ワインを飲み続ける粟国)
――さっきからワインめっちゃ空けてるけど、粟国は朝起きてすぐにワインを空けるほどの酒豪なんでしょ。(笑)
:新宿の「Forever Free!!!」ってイベントで終電を逃したときに俺と粟国で植田さん家で泊まらせてもらったことがあります。朝起きたら粟国が寝起きで白ワインを空けてたこともあって…。(笑)それくらい酒豪ですね。
――メンバーではお酒よく飲むの?
――そうなんだ。本当に全然だめなの?
:そういえば最近は…
:ほろよい一缶を…2時間で…。決定的だったのは、バンドの新年会で焼酎を飲んだら気持ち悪くなっちゃって…すき屋に1時間居座ったりとか…。
:マンガの絶望した主人公みたいな顔してたよね。オーラとか。(笑)
――中高時代、好きだったバンドとか。
:奈良は昔のTwitterのプロフィール、「好きな柏倉さんは柏倉さんです」ってくらいでした。
:本当に…憧れでした。ライブとかも、沖縄にいるときは見れなくて。東京来て武蔵美の無料ライブで初めて見ることが…。
:僕は高1からプログレにめちゃくちゃハマっていて。で、もう一番好きなのはカンタベリー系のプログレ。そこのジャズロックみたいなのが一番好きですね。一つのジャンルっていうよりも、演奏者同士の緩い人脈の繋がりがあるのが良いです。(新しく曲を出すという風になった時に)「またこいつとこいつかぁ~(笑)」みたいに楽しめたり、シーン自体が混沌としてるのも好きです。
:Soft Machineは何故かTSUTAYAにあって、それ最初聞いたときは「オエ!」みたいな。(笑)
(一同笑)
:「ぽよん」みたいな電子音とか、気持ちわる!ってなって全然ダメでしたね。そのあとCamelを通って、CamelのメンバーがいるCaravanを聞いて。で、CaravanはSoft Machineと兄弟関係だから聴きなおしたら、良さが分かったっていうか、「おぉ~。」って感じになりました。
:俺は…Number GirlとPeople in the BoxとBloodthirsty butchers。中学の頃まで音楽をきいてなくて、粟国とかと音楽の話をするようになってから…。
――演奏スタイルとかも影響受けてるの?たまにメガネ吹っ飛ぶくらい激しい、仲松の演奏しているところすげー好きなんだけど。
:その3バンドは影響受けてると思います。でもアレは仲松のオリジナル。
(一同笑)
:最近メガネを無くすのが大変だからコンタクトを買いました。メガネを無くすと明らかに演奏力が下がるので…(笑) これはダメだ!って。
:(選ぶのに苦労する面持ちで)…ゑでぃまぁこんと、Gastr del Sol。Peopleとかももちろん聞いてたけど、その二つです。高校の時はそれを朝起きて良く聞いてました。Gastr del Solだったら、Camufleurに入ってる「The Season Reverse」、ゑでぃまぁこんだと、「残されたもの」と「真夜中の音楽」が特にお気に入りです。空気感が変わってしまうような、全然シリアスな曲調じゃないのに聞いている方は真剣になってしまうから…凄い好きです。
(店員を呼ぶ)
(窪田の皿にはご飯だけが残されている。)
:一口分のご飯が残ってしまった…。
――塩とかは?
:そこまで無理しなくても!
(一同笑)
:ならそんな話するなよ!ってことなんだけど!(笑)
――CDを出したわけじゃないですか。あれは何、自分たちで全部やってるの?
:あ、渡すって約束していた分…。俺のカバンとって。昨日の夜作ってなくて…。
(結局、Ba.窪田が目の前で作成してくれることに)
――(作ってくれている間)6月14日、POWERのin the white主催のイベントに出ることが決定したけど、どう。楽しみな共演者とか。
:in the whiteのバンド編成を見たことがないし、Ukiyo Girlも見たことないし…。JIVはみたことあります。
in the white: 横浜市出身の音楽プロジェクト、Vo.はPOWER Crewでもある田村。
:POWER1の時、「in the whiteバンド編成じゃないのか~」って思いました。バンドをめっちゃ楽しみにしてたから。
power1:2014年6月1日に行われた”POWER”の初めてのイベント。某所で2部屋同時に,合計6時間の間進行した
:正直者だな。(笑)
――じゃあ最後に好きな女性のタイプ。異性じゃなくてもいいや。
(4人とも悩む)
――粟国は植田のインスタで「あの子可愛かったな~!」とか酔っぱらってるやつあったじゃん。(笑)
:あれは…。(笑) あの子可愛かったんすよ。明大前の駅前で、可愛い女の子がいて、ナンパするぞ、って流れになって。がーって行ったら、長いこと喋れました。モード系みたいな感じの子で最高でした。(笑)
(一同笑)
:どんどん恥ずかしくなってきた。そういうことじゃないんだよ…。絶対違うように伝わってると思う…。(笑)
――エッチな感じの。
:エッチな感じの…う~んそういうことじゃなくて…(笑) 適切な表現が見つからない。
痩せてるよりは?
:僕は…まぁ…女性よりも鳥の方が好きです。
(一同笑)
――今は鳥の方がってこと?
:いや、基本鳥の方が。 小さい鳥とかじゃなく見境なく好きです。
――見境なくかぁ。(笑) 鳥の形してたらなんでも。(笑)
:この質問どうしようって思ってた。(笑)
(最後にhorikirixから届いたプロペラのPVチェックをメンバーで)
Text by héyě from POWER
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