ナツノムジナインタビュー後編となりました。今回はボーカル・ギターのアグニトモヒコへの単独インタビュー。インタビューには新たに10,10,10を交えて、地表の冷えに間に合うようなものを。
by 101010, heye
and aguni
赤線/5000
—GEZAN主宰による”十三月の甲虫”よりリリース
spitted by nakid under leather (from MRLS from POWER)
“彼らの音楽的下地の多くはブラックメタル、ハードコアによるものと考えられるが、そのスタイルとして形骸化することへの懐疑的視線からなるそれ以上のエッセンスが多分に含まれている。グルーヴにはただの縦ノリの狂騒(=芸能)を唾棄するかのように、よく練られた楽曲構成と楽器の抜き差し、そして美しいコードとメロディーがあり、一重に「ハードコアバンド」ともスカムとも括りきれない。その点でこの5000の赤線というアルバムはアングラなどではなく、極めて現代的だ。スタイリッシュにあらゆるジャンルを短い楽曲時間の間に縦断している。
歌詞を見てみても、80’sUSハードコアのように直情的なプロテストを抱えるのではなく、深夜3時の孤独なストリートの生活の断片がシネマティック(詩的)に描かれている。その孤独を、シャウトしながらもボーカルのどこかバンドから少し遠く聴こえるミックスの距離感によってより繊細に浮かび上がらせる。今の若者にNUMBER GIRLはもう必要ない。5000がいる。”
left by not Wolfgang Amadeus Mozart
19:30 大きなリュックを背負ったIと合流する。中身はチョコレートケーキだと言う。重さのため、 Iの歩きは極めて遅々たるものとならざるを得ない。普段の1/3程度の速度だろうか。
21:04 浅田彰と落ち合う。体つきの繊細さは相変わらずであるが、まずまず元気そうなのにひとま ず安心する。
21:38 K.Sからロボットの話を聞く。律儀な文字で埋め尽くされたノートを見せながらK.Sは説明 してくれるのだが、私には全くの拷問である。ノート上の文字と図形が意味をひとつも持っていな いのだから当然だ。
21:52 Mとガストで合流。いつになったら病院から出れるのか訪ねると、「退院は明日」との返事 である。すると今日は、私の知っている今日(つまり明日の昨日としての今日)ではないらしい。お そらく時間がその蝶番から外れてしまったのだろう。
23:53 いよいよ、会場のスタジオに入る。集まり方はまだまばら。みんながみんな少しずつ樹木 のようであるがこれは照明の具合のせいだろうか?
24:20 M.B、ヌーの大群の映像をバックにラップをする。トラックはSchoolboyQ。Kのラップは 1年前から聞こえてくる。Cのラップは1km前から聞こえてくる。
24:57 Rがチョコレートを配る。袋の中に袋が入っているのに驚いて意識を失う者も幾人かあっ た。スタジオにやむを得ず茂ってしまったカカオの木もこれには流石に微笑まざるを得ないといっ た様子。
25:04 暇を持て余したフロアの数人でIが作ってきたチョコレートケーキを食べる。自明ながら、 悪いのはアルコールではなくてお母さんである。私は、素晴らしい素晴らしい木の上より失礼す る。
25:30 Tの弾き語り。オレンジ色が滑って行くのを眺める。オレンジ色が逃げないようにドアを閉 めてください!
26:09 バンドKのいつもとは異なるセットでの演奏。リズムに合わせて宙に浮いてしまう足がやは り木のようである。(こう言ったところで全くと言っていいほど事態を描写できていないのだろう が…)
#以下の記録は私が気を失ってしまった為に残す事ができなかった。